(calendula officinaliss)
遺伝子組替えされていないオリーブ・オイル 1リットルの中に、100gのカレンデュラ(キンセンカ属)の花を2~3週間漬け込んでおくと
カレンデュラ(キンセンカ属)の花の栄養分が、オリーブオイルの中にたっぷりとシミ出てきます。
このように植物油の中に花を漬け込んで、花の成分がにじみ出ている植物油を浸出油と言います。
カレンデュラ(キンセンカ属)の花弁は、何百年も前から薬効を求めて利用されて来ました。
カレンデュラは、別名をポットマリーゴールドといいますが、マリーゴールドではありません。
この二つはよく混同されるのですが、異なった植物です。
マリーゴールドはマンジュギク属で、ポットマリーゴールドはキンセンカ属です。
古代ギリシャやローマの人々は、治療に、症状の緩和や再生に、消毒や炎症を抑える目的で、使っていました。
カレンデュラのオイルは、親油性の油のエキスと、フラボノイドおよびサポニンを含む親水性のエキスが
組み合わされたオイルです。傷や荒れた肌の治療を促進し、肌を修復しながら、
同時に炎症を抑える優れた作用があります。
カレンデュラ・オイルには、傷跡を目立たなくなるように治癒する特質があります。
傷口の出血を止め、組織が変性しないように予防する作用に恵まれているため、頑固な傷も、潰瘍や床ずれ、
静脈瘤、吹き出物や湿疹などにも優れた効果を発揮するオイルです。
床ずれの場合は、カレンデュラ・オイルにラベンダーやオリバナム(不安キンセンス)を混ぜて塗布すると見事に好転した例もあります。
皮膚のひりひりする痛みや炎症、かゆみの症状に、また火傷や湿疹、乳幼児のおむつかぶれ、
さらに妊娠中にも実施しておきたい乳首へのマッサージ、会陰へのマッサージにカレンデュラ・オイルを使用しておくと、
出産後、素晴らしい効果がみられます。 クモの巣状静脈瘤のケアに使用されることもあります。