イランイランの精油は、花を蒸留して油(精油)を取り出しています。
早朝、花に傷がつかないよう、丁寧に摘み取り、そのまま蒸留機に入れて、蒸留を始めます。
蒸留は、4回に分けて行われます。それぞれ、等級がつけられています。

エキストラ、グレードⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの等級に分かれたオイルができ上がります。
第1回目   イランイラン・エキストラ   他のグレードのものに比べると、香りが軽やかで上品です。
第 2 回目    イランイラン Ⅰ
第 3 回目    イランイラン Ⅱ
第 4 回目   イランイラン Ⅳ

この他、コンプリートと呼ばれる、長時間、一度の蒸留ですべての成分を出してしまうイランイランも存在します。
この方法は、古来から伝えられてきた蒸留法ではありません。
長時間の蒸留で、成分が蒸発されていきます。
こうして微量成分がなくなっていきます。これは、人間の好まない成分を蒸発により取り除く方法です。
植物には、取り除いて良い成分など、決してありません。100%の成分を植物から蒸留しなければ
アロマテラピーに使用できるグレードにはなりません。
残念ながら、この様なことが現在、イランイランだけでなくその他の精油においても、頻繁に行われています。


【心と精神への作用】
 イランイランの催淫作用は、エロチックな気分を演出する効果があるため、
 インドネシアでは 結婚初夜、新郎新婦のベッドにイランイランの花びらを飾る習慣がありました。
 ショックを受けたり、おびえや不安、極度の怒りで心臓がドキドキしたり、呼吸が速く なったとき
 イランイランは、安心を与え、感情をときほぐしてくれます。
  このため、不眠が解消され、緊張を解きほぐし、リラックスさせて、自信を回復させてくれます。

【身体への作用】
  神経系を調整する作用があるため、ストレスや不安からくる、不眠、過呼吸、頻脈、性機能障害などに効き目があります。

【お肌への作用】
  皮脂のバランスや、ホルモン分泌を調整する力に優れいているため、脂性肌、アクネ肌、乾燥肌など あらゆる肌質の方におすすめです。

【女性のために】
  PMS(月経前症候群)の症状でも特に、理性を失ってしまうなど、情緒が不安定な時に、心を鎮めてくれます。

【ご使用上の注意】
  イランイランは使用量が多すぎると、頭痛や吐き気の症状が出る場合があります。
  数ある精油の中でも特に個性的な香りがするので、好き嫌いがはっきり分かれる精油でもあります。
  香りが甘すぎると感じた時には、土の香りの漂うパチュリとブレンドしたり、
  柑橘系の香りのするリトセアとの ブレンドをお勧めします。


産地 イタリア南部のカラブリア
科目 ミカン科
抽出部 果皮
使用方法 アロマランプ フェース・ボディオイル バスオイル サウナ
身体への作用 防腐作用 喉の痛み 鎮痙作用
肌への作用 アクネ 脂性 シミ・そばかすのある汚れた肌 ふけ症 乾癬
心と精神への作用 不安解消 リラックス 落着く 神経の緊張をほぐす
エステ シミ・そばかすの汚れた肌 乾癬:手作りマッサージオイルを塗布
ホームケア 夏の夜のアロマランプ 爽やかな気分を演出
ブレンドオイル サイプレス ジャスミン ラベンダー ネロリ

イランイラン (Cananga odorata)  オーガニック
 産地:コモロ諸島
 学名: cananga odorata
 科名: バンレイシ科
 抽出部位: 花
 抽出方法: 水蒸気蒸留法